今日のお月様はどんな顔? #5 月にまつわる絵本
お月様とお話ができたら…考えるだけでなんだかにやけてしまう。今日のお月様はどんな顔をしているんだろう? どんなことを考えているんだろう? そんな想像を膨らませてほっこりした第5回目の「おとなの絵本クラブ」。「月」にまつわる絵本を探してみたら、想像以上にたくさんの絵本がありました。
今回の参加者の中には、0歳児と1歳児の赤ちゃんも。赤ちゃんの様子をみんなで見守りながら進めるのも、あたたかく、豊かな時間でした。自己紹介をしたあとは、それぞれ持ち寄っていただいた絵本や、用意しておいた絵本の中から、気になった絵本を選んで朗読タイム。
風邪をひいて空に浮かんでいるのがつらくなってしまったお月様と、ひとりぼっちの青年との心温まる交流を描いた「かぜをひいたおつきさま」。読み終わった後に「あ〜よかったぁ」と声が漏れるほど、大人でも惹きつけられるストーリーとイラストが魅力的。月が登場する物語に、人が寂しがっている時に寄り添ってくれるお話が多いのは、夜の闇を照らしてくれる力強さがあるからなのでしょうか。
空の上にいるお月様が、池にうつった自分の姿を見て、つきのぼうやに取りに行かせようとする「つきのぼうや」。つきのぼうやと一緒に、空から地上まで降りて冒険に出かけるような感覚を持たせてくれる、縦長の絵本の作りが印象的。日常生活でも、お月様に似たものを探したり、ちょっとした勘違いを、子どもと一緒になって楽しめたら面白いだろうなぁ。そんな風に、子育てのヒントを得られるのも、絵本の楽しみです。
月は1ヶ月かけて形を変えていくから、毎日いろいろな表情を見るのは楽しい。いろいろな月の絵本を読んでいたら、今日のお月様はどんな様子だろうかと妄想するのが楽しくなってしまいました。「14ひきのおつきみ」に出てくるねずみ一家のように、木の上にやぐらを立てて月見台を作り、お団子を作って、1日かけて十五夜のお月見というイベントを楽しむなんて贅沢もしてみたい。
その他、月からやってきた「かぐやひめ」も話題に。かぐや姫はなぜ月に帰らなければならなかったのか、参加者の方が持ってきてくださった絵本を読んでみても分からず…。「かぐやひめ」をはじめ、昔話は色々なバージョンの絵本が発行されているので、色々読み解いてみたくなりました。昔話を読み解く会を企画しても面白そう。
月の絵本を読んだあとは、HARAMIRAIによる特製「ツキをあげるランチ」。節分の名残を感じる、福を招きそうな見た目に、参加者みなさんワクワク! みなさん真剣にレシピを聞かれていました。(この日のメニューは、もえぎ家のブログでご紹介しています)
会の終了時には、
「大人相手に絵本を読んでもらえるって贅沢! もっとたくさん読んでほしかった…」「赤ちゃんを相手に、どんな絵本を選んだらいいのか分からない…」
なんて声も挙がりました。
私自身も、8歳の息子と3歳の娘がいますが、上の子が小さい時は、何を読んでいいのか全然分からず困った経験が。3月には3人目が生まれる予定なので、生まれて少し落ち着いたら、赤ちゃんも連れて、大人も赤ちゃんも楽しめるような企画もできたらいいな、なんて考えています。
「おとなの絵本クラブ#5 月にまつわる絵本」で読んだ絵本
- 『かぜをひいたおつきさま』(レオニート・チシコフ作・絵 / 鴻野わか菜 訳 徳間書店)
- 『ながいよるのおつきさま』(シンシア・ライラント 作 マーク・シーゲル 絵 渡辺葉 訳 講談社)
- 『つきのぼうや』(イブ・スパング・オルセン 作・絵 / やまのうちきよこ 訳 福音館書店)
- 『 14ひきのおつきみ』(いわむらかずお 作 童心社)
- 『月おとこ』(トミー・ウンゲラー 作・絵 田村隆一 麻生久美 訳 評論社)
- 『おつきさまこんばんは』(林明子 作 福音館書店)
次回の「おとなの絵本クラブ」は3/14(火)10:00〜13:00@もえぎ家
次回も、絵本の世界を堪能した後にHARAMIRAIランチがいただけるコラボ企画! ホワイトデーなので、「おくりもの」とか「愛」とか「感謝」とか、そんなテーマで開催できたらと思っています。詳細が決まり次第お知らせします。(3月末に出産予定なので、開催日までに生まれてしまわないことを願いつつ……)